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ミステリの祭典

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貴族屋敷の嘘つきなお茶会
英国少女探偵の事件簿

作家 ロビン・スティーヴンス
出版日2017年09月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2017/09/17 00:48登録)
(ネタバレなしです) 2015年発表の英国少女探偵の事件簿シリーズ第2作です。今回は主人公の1人であるデイジーの実家で起きた殺人事件の謎解きです。シリーズ探偵の家族が容疑者になるという設定はドロシー・L・セイヤーズの「雲なす証言」(1926年)という前例があるものの非常に珍しいです。探偵の立場と家族の立場の両方の立場の中でデイジーがどう動くかが見ものです。デイジーが容疑者リストからこの人は犯人でない、この人は怪しいと早い段階から結論を急ぎ、ワトソン役のヘイゼルがそれを諌めるというどんでん返しの図式は前作と共通しています。謎解きとしては大詰めの第6部の4章で登場する証拠や第6部の7章の自白が後出し説明に感じられてしまうのが残念です。

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