安楽死病棟殺人事件 女私立探偵シャロン・マコーン |
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作家 | マーシャ・マラー |
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出版日 | 1991年12月 |
平均点 | 6.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 6点 | 空 | |
(2017/08/25 21:57登録) マーシャ・マラー(たぶん本当の発音はミュラー)のシャロン・マコーン・シリーズ第4作。この作家、作を追うごとに手慣れてきているように思います。手慣れるという言葉は妥協的な悪い意味にもなりかねませんが、彼女の持ち味にはうまく適合していい感じになってきていて、本作ではミスディレクションや結末の意外性がなかなか冴えています。重要な手がかりについては、読者に隠しているものもありますが。 今回シャロンの鳥恐怖症のことが出てくるのは、自分にもそんなことがあるから、他人も不合理な恐怖症を持っているかもしれないと考えるところだけです。またどこかでストーリーに絡めてもらいたい気もするのですが。 第1作を読んだ時に心配した通り、シャロンとグレッグ・マーカス警部補の間は結局うまくいかなくなって、本作では別れていますが、DJをやっている男と仲よくなり、さて、二人の関係はいかがなりますやら。 |