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ミステリの祭典

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真昼に別れるのはいや

作家 笹沢左保
出版日1961年01月
平均点6.50点
書評数2人

No.2 7点 ねここねこ男爵
(2018/05/17 20:11登録)
非常に特殊なアリバイ工作。是非はともかく唯一無二。
この作者のアリバイトリックは率直に言えば玉石混交なのだが、筆力の高さゆえ異様な説得力を持つ。
入手はなかなか難しいかもしれないが読む価値はあるかと。

No.1 6点 蟷螂の斧
(2017/08/16 21:55登録)
有栖川有栖氏のアリバイ講義で紹介された作品の最終回。「アリバイがない場合」のカテゴリに属する作例として挙げられています。どういうこと?と思いましたが、普通に第3者の証言によるアリバイがないということでした。アリバイに関しては、面白い試みではありますが、「うーん」とうなるほどではなかったですね。最初から犯人はこの人物しかいない状況なので倒叙に近い物語です。よって、犯人が言うところの「ある場所にいた」という「アリバイ崩し」と動機探しがメインでした。デビュー間もない作品で、著者曰く「本格味とロマンを融合させようと努力した」ということです。当時は本格味のある推理小説に恋愛要素を含ませることは、タブーとされていたとあり時代の変遷を感じさせられます。

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