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ミステリの祭典

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死刑台へどうぞ

作家 飛鳥高
出版日1963年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2017/06/07 08:41登録)
(ネタバレなしです) 作者が印象に残る作品の1つと評価していた1963年発表の長編第9作の本書は本格派推理小説、社会派推理小説、サスペンス小説のジャンルミックス型で、謎解きの妙よりも終盤の悲劇から浮かび上がる登場人物の非情さの方が記憶に残ります。純然たる謎解きを追及するならあの悲劇はストーリー上不要だったと思いますが、そうではないところが作品としての個性です。事件解決したのにどこか不満そうな刑事の描写にも共感しました。

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