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ミステリの祭典

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毒殺はランチタイムに
ルービン・フロストシリーズ

作家 ホートン・マーフィー
出版日1988年04月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2017/05/11 10:14登録)
(ネタバレなしです) 30年近く企業の法律顧問としてのキャリアを経たアメリカのホートン・マーフィーが1986年に発表したデビュー作のルービン・フロストシリーズ第1作です。年齢が70歳代のルービンは法律事務所の元エグゼクティブ・パートナーで今は閑職の地位にあるようです。本書はその法律事務所の所員の1人が急死し、毒殺であることがわかります。ルービンは警察への協力はしますが探偵役として積極的に活動しているかというと微妙です。そのためか洗練された都会的な文章で書かれているのはいいのですが、本格派推理小説のプロットとしては淡白過ぎて盛り上がりを欠いています。真相も動機があって犯行機会があって(毒殺の)手段を持ち合わせていたというのだけでは、疑わしいとは言えても犯人はこの人だと断定するのには弱いと思います(刑事のあの説明でよく犯人が自白しましたね)。

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