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ミステリの祭典

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貧乏同心御用帳

作家 柴田錬三郎
出版日1970年08月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 tider-tiger
(2017/03/07 22:18登録)
九人の孤児を養う貧乏同心大和川喜八郎を主人公に据えた捕物小説集。
以前に書評した捕物小説のアンソロジー『捕物小説名作選一』に収録された『南蛮船』を頭に『埋蔵金十万両』『お家騒動』『流人島』の四編を収録した短編集。
すべて町家ではなく武家で起きた事件を扱っており、犯罪というにはスケールの大きな話ばかりで捕物という感じではない。
特筆すべきは収録作四編すべて面白いということ。
肩のこらない時代劇。素直に物語を愉しむべき作品でしょう。
「この一冊で終わりなの?」と、もの寂しさ感じ、九人の孤児たちにもう少し活躍の場を与えて欲しかったなと思うのは私だけではないだろう。

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