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ミステリの祭典

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ドリンダが踊るとき
私立探偵マイケル・シェーン

作家 ブレット・ハリデイ
出版日1961年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2017/01/30 22:20登録)
マイケル・シェーンのシリーズ第20作。まあそれまでの作品で邦訳があるのは6割程度ですが。
前半は、ヌード・ダンサーをしているドリンダをめぐり、調査というよりトラブル解決にシェーンが奔走する話で、ハードボイルドらしい感じで進んでいくのですが、その事件が解決しないまま、巻半ばでドリンダとは無関係な殺人事件が起こるという筋書きになっています。だからと言って単なるモジュラー型ではないのは、謎解き要素にもこだわる作者らしい企みです。
トリックそのものにはかなり早い段階で気づいてしまったのですが、これは古典的なパターンに則っているからであり、出来は悪くありません。ただし、シェーンによる最後の推理部分より前に、これでは誰でも真相の見当がすぐについてしまうのではないかと思えるようなことが書かれているのは気になりました。その部分は入れる必要はなかったでしょう。

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