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ミステリの祭典

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赤い刻印

作家 長岡弘樹
出版日2016年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 まさむね
(2016/12/29 10:53登録)
 4編から成る短編集。
 表題作「赤い刻印」は、日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞した「傍聞き」の主人公(シングルマザー刑事とその娘)が再登場。当時小6だった娘が中3に成長しており、読みどころはあるのだけれども、「傍聞き」の反転やその効果と比べると、どうしても見劣りしてしまいます。「これで終わり?」的な印象すら抱きました。
 他の短編、「秘薬」「サンクスレター」「手に手を」も、心情の機微はもちろん感じるのだけれども、作られた感が強すぎたり、ちょっと強引すぎたり、どうにもすっきりしない。
 短編集としての「傍聞き」が秀逸であり、個人的に期待値を高めに設定し過ぎているような気がしないでもないのですが、採点としては4~5点レベル、四捨五入でこの点数といったところでしょうか。

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