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ミステリの祭典

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毒だあ・すとっぷ

作家 筑波耕一郎
出版日1983年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/12/25 01:00登録)
(ネタバレなしです) 1976年から1977年にかけて(筑波孔一郎名義で)雑誌に発表された横松部長刑事を探偵役にした本格派推理小説の短編4作をまとめて(筑波耕一郎名義で)1982年に出版された短編集です(連作長編と紹介されていますが作品間の相互関連は全くなく、普通の短編集です)。どの作品も軽妙な作品ながら真っ向から謎解きに取り組んでいますが、8つの謎を丁寧に解き明かす「アリバイあげます」とトリックがなかなか印象的な「箱入り娘」がまずまずの出来栄えでしょうか。「毒だあ・すとっぷ」は肝心の毒殺トリックが某海外ミステリー作品で非現実的として否定された没トリックをそのまま使っています。失敗の可能性が高く、成功しても痕跡を(証拠として)残しそうで個人的にはやはり没です(笑)。

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