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ミステリの祭典

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韓国新幹線を追え
十津川警部シリーズ

作家 西村京太郎
出版日2005年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 斎藤警部
(2016/12/15 01:01登録)
初めて韓国新幹線(ソウル⇒釜山)に乗る機会を前にし、出発前の日本で読んでみました。実際乗車してみると、京太郎さんの正確な描写説明力には舌を巻きます。車輌前半分と後半分の座席群がまるで英国議会の様に対峙するというか向かい合う、日本人から見たら何とも斬新なスタイルで、なーんとなく乗客全体でサッカーゲーム(バーをくるくる回して戦うやつ)をしている様な気になって来なくもありません。

ソウル駅の次の停車駅(東京で言えば品川駅の様な?)から乗れると京さんは書いているのですが、現地の友達の一人が「紛らわしい別の駅(新橋の様な?)」から乗れる筈だと(いくら京さんの本を見せても信用せず)言い張り、実際その駅に行ってみたら駅員から「ここには停まりません」だと。現地人より京太郎さんが正解だったのは今も良い思い出です。

ミステリ濃度は低く、派手派手しくも薄っぺらいストーリーなんですが、やっぱりサスペンスは強く、読ませる魅力があるんです。ところでどんな話だったかな? たしかテロを阻止せよとかそういうんだったかな。個人的に4点には落とせない5点(合格)作ですが、人には無理に薦めません。

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