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ミステリの祭典

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ロアルド・ダールの幽霊物語
ロアルド・ダール編

作家 アンソロジー(海外編集者)
出版日1988年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2016/11/08 22:04登録)
「BOOK」データベースより~「幽霊物語の目的はぞっとさせることにある。読者をぞくぞくさせ、不安な気持にさせなければならない―あるTVシリーズの企画のため、原作となる幽霊物語を選定することになったロアルド・ダールは、まずこのような基準を設けた。そして、この基準を厳格に守りながら、古今の作品を読みついでいった。諸々の事情で企画そのものは中止となったが、ダールの手もとには、14篇の宝石が残った。有名無名を問わず、本物の幽霊物語だけが放つ妖しい光。闇の向こうの恐怖が、あなたの安眠をさまたげずにはおかない。」~
ベストは「W・S」~絵葉書(差出人W・S)が、ある作家のもとへ届く。内容は作家を誉めているようでもあり、逆に悪意があるようにもとれる。絵葉書の発信場所が徐々に作家の住まいに近づいてくる。不安になった作家は警察に電話する。そして警官がやって来て氏名を名乗るのだが・・・。幽霊物語ということで、各作品の結末が予想されてしまう点がもったいない。前提なしで読んだら、結構インパクトのある作品集であると思います。なお、ダール氏自身の作品はありません。「女主人」(「キス・キス」に収録)は当初、幽霊物語だったようですが、その秘訣をつかんでいなかった為、結末を現在のように変えたとのことです。

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