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ミステリの祭典

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嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん4 絆の支柱は欲望
みーまーシリーズ

作家 入間人間
出版日2008年04月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 メルカトル
(2016/11/03 22:08登録)
シリーズの途中から読み始めるという罰当たりなことをしたせいもあってか、面白いのか面白くないのかが判然としなかった。ただ、ある人に『1』のあらすじを教えていただき、そのおかげで何とか違和感なく読めたのは幸いであった。
なるほど、ラノベ作家がクローズド・サークルものを書くとこうなるという、良い見本がこの作品なのかもしれないなと思う。しかしながら文体はかなり取っ付きにくいものである。その原因は地の文が比喩的表現に満ちており、一瞬頭の中で?が湧きおこることが多々あったためである。この辺りラノベに慣れない読者の不利さが痛いのだ。ラノベはもっと軽いものではなかったのか、いや軽いのは軽いのだが、そのライトさが他の作家と一線を画する形になっていることは間違いないだろう。
事件は当然起こる、連続殺人事件である。しかし、いわゆる素人探偵による捜査も、生き残った者が全員集まってのディスカッションもほぼカットされている。これで果たしてミステリとして成立するのか、回答は続編に委ねられる。というわけで、次巻完結編でまたお会いしましょう。

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