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ミステリの祭典

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いい女の殺し方
エリー・ハスケルシリーズ

作家 ドロシー・キャネル
出版日1988年04月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2016/10/02 02:29登録)
(ネタバレなしです) ドロシー・キャネル(1943年生まれ)は英国生まれで米国在住の女性作家です。1984年のデビュー作である本書(舞台は英国です)の英語原題はあのダシール・ハメットの「影なき女」(The Thin Man」(1934年)のパロディーみたいな「The Thin Woman」です。しかしハードボイルドでもないし、それどころかミステリー要素も少ないのでハメットのファン読者から苦情は出なかったのでしょうか?プロットは主人公のエリ-とベンが遺産の相続人になって数々の奇妙な相続条件に挑戦するというのもので、その条件の一つがエリーが体重を30キロ減らすことというのがタイトルの由来でしょう。ロマンスとコメディー、それに宝探し(これも遺産相続の宿題です)がプロットの骨子です。エリーは頭の回転が早いということになっていますがダイエットを妨害しようとする者から贈られた(と思われる)チョコレート(毒は入ってません)を用心もせずに全部たいらげてしまうなど結構心もとなく、勘違いもしばしばで謎解きにはあまり役立っていません。

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