数学の国のミステリー |
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作家 | マーカス・デュ・ソートイ |
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出版日 | 2012年11月 |
平均点 | 8.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 8点 | 斎藤警部 | |
(2016/09/21 23:07登録) ソートイの本は相当いいね! 数学者と物理学者のぶつかり合う場所は。。コッホ雪片をランダムに散らせた結果の図形とか、泣け過ぎて不気味だぜ!!!!!、、 パーフェクトシャッフルの魅惑よ(そこに素数か素数でないかが掛ってくるとは)。。。懐かしのまやかしのマーチンゲール!四面サイコロと六面サイコロの決定的違いってあるんですか??! いやいやそれどころの拡がりっぷりじゃないよギャーアーァー 双対か!! アシンメトリーにして公平なサイコロの深淵地獄はいまだ覗き切れず、ですって!!! もし地球が球体でなくドーナツ型だったら。。。。 やっぱりね、「まさか!」と「納得!」の切実過ぎる甘いマリアージュがね、一瞬で目の前に辿り着きやがるショック感覚がね、ミステリのソコのソレそのものだよねえ~ って思うわけですよ。 SF叙述ミステリの様なセンス・オヴ・ワンダーでいっぱいの素敵な素人向け数学本です。題名の通り頗(すこぶ)る推理小説心をくすぐるヤヴァい一冊! ISBNミスタイプの自浄トリック、それはコンピュータのエラー修正コードに繋がるってか。。慣性モーメントなる鉄壁のアリバイ。歳差運動の叙述トリックよ。規則的だった動きが閾値を越えると一気にカオスに雪崩れ込む悪魔の運動方程式!! 何度も何度も目が眩む。これほどブラウン神父に近い素人数学本はなかなか無い、かも。 いや他にも色々ある。 済みません、反則技でした。 |