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ミステリの祭典

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死がかよう小道

作家 ドロシー・キャネル
出版日1992年05月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/09/24 15:44登録)
(ネタバレなしです) 1985年発表の本書はエリー・ハスケルシリーズ第2作と紹介されることもありますがエリーは活躍しません。但し作中の登場人物が次作の「未亡人クラブ」(1988年)で再登場していて作品世界はつながっており、シリーズ番外編と位置づけるべきでしょう。プロローグがなかなか魅力的で、いきなりのどんでん返しに一気に引きずり込まされました。その後も盛り上がる場面が随所であるのですが、全体的には詰め込み過ぎかつ整理不十分気味で案外読みにくいです。終盤の登場人物たちが集まっての謎解きディスカッションはなかなか本格派として楽しめますが結末はやや唐突感が残りました。まあそれでもデビュー作の「いい女の殺し方」(1984年)と比べれば格段に進歩していますが。

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