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ミステリの祭典

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歌う白骨
ソーンダイク博士

作家 R・オースティン・フリーマン
出版日1961年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 nukkam
(2016/09/12 00:23登録)
(ネタバレなしです) 世界最初の倒叙推理小説「オスカー・ブロズキー事件」をはじめ、ソーンダイク博士の活躍する5作品を収録した1912年発表の第2短編集です。5作品中4作品が倒叙推理小説で、推理小説史上重要というだけでなく内容的にも優れた作品が揃っています。「オスカー・ブロズキー事件」も良く出来ていますが個人的には「計画された事件」がお勧めです。犯人の計画がよく練り上げられているほどソーダイク博士の名探偵ぶりも光ります。他の作品も充実していて当時としては大変緻密な謎解きになっています。犯人の正体が最初から明かされているこのスタイルのミステリーが本格派の主流になれなかったのはもっともだと思いますが(フリーマン自体、普通のフーダニット型作品の方が圧倒的に多いです)、一度は読んでみて損はありません。

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