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ミステリの祭典

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憂いなき街
道警シリーズ

作家 佐々木譲
出版日2014年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 HORNET
(2016/09/03 20:27登録)
 道警シリーズ第7弾。
 津久井は、当番明けの夜に立ち寄ったバー「ブラック・バード」でジャズピアニストの安西奈津美と出会う。彼女は「サッポロ・シティ・ジャズ」のバンドメンバーに参加するため札幌に来ていたのだが、そんな2人は惹かれ合う仲に。
 しかしそんな中、女性死体が見つかる殺人事件が起き、奈津美に嫌疑がかかる。奈津美の無実を信じて捜査を進める津久井だったが…
 道警シリーズもシリーズとして進み、登場人物に愛着もあるので、私としては無条件に楽しめる。今回もまた「津久井チーム」と、別の事件を追う「佐伯チーム」との「2本線で話は進められる。ただ、今回は明らかに物語の主は「津久井チーム」であり、2本の線が交わる感じはなかった。
 作者の北海道やジャズへの愛着が強く感じられ、何となくそれも好ましく感じるため、読後感もとてもよかった。

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