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ミステリの祭典

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まちがえた番号
トゥッサン警部

作家 ミシェル・ルブラン
出版日不明
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 斎藤警部
(2016/08/23 11:42登録)
何しろ容疑者死に過ぎだよ。もしや筋書き後付けで書き飛ばしてないか?場面転換のスナッピィなことジェットコースタードラマ(トレンディドラマの一つ前に流行った)の如しヨ。しまいにゃ何人何役だかもう分からない疾風怒濤のどんでん返し連続技で最後はまさかの人生っぽい感動の。。。道尾秀介か! 劇作家アランとトゥーサン警部が対立も連携もする二人探偵趣向だが、ニューオーリンズの故アラン・トゥーサン音盤デビューの二年前、裕次郎銀幕デビュー年(1956)の作品だ。 旧い創元推理文庫では猫のマークだったが、ジャンル的にはスリラーでもビリージーンでもサスペンスでもなく、フランス風(新?)本格。 妻の旅行不在中、昔の恋人から「婚約者の家に電話を掛けたら知らない男の声で『間違い電話です』と言われた。。」と相談を持ちかけられ。。。ビストロでしょっちゅうビールを引っ掛けながら半分までは微妙に緩い展開、半分越えると尋常じゃない加速が。。。。終わり方は前述の如し。ちょっと変わったクラシック本格を読みたい人向け。

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