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ミステリの祭典

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蠢く触手
明智小五郎シリーズ /岡戸武平による代作

作家 江戸川乱歩
出版日1997年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 蟷螂の斧
(2016/08/21 14:06登録)
~新聞記者の進藤は、これからある事件が起こるとの予言を怪老人から聞き出す。そして次々と予言通り事件が起きるのであった。~
岡戸武平氏による代作であることを承知の上での拝読。乱歩氏らしさを出そうと、猟奇的な犯罪やそれらしき怪しい登場人物も出てきます。当然、明智小五郎も(笑)。しかし、主人公が新聞記者ということもあり、話のテンポは早く、乱歩氏らしい雰囲気は?マークでしたね。読みやすくプロットは面白いのですが、ミエミエな部分が結構ありました。一点、非常に惜しいところは、現在ならば「叙述」に該当する部分があったのですが、当時ではうまく処理しきれなかったことです。この部分をもう少し、掘り下げていれば結構いい小説になったような気がします。

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