異常者 |
---|
作家 | 笹沢左保 |
---|---|
出版日 | 1978年05月 |
平均点 | 8.00点 |
書評数 | 1人 |
No.1 | 8点 | 蟷螂の斧 | |
(2016/08/11 09:43登録) 新進弁護士・波多野の妹が『残虐魔』の第五の犠牲者になってしまう。それは妻が何者かに暴行され、自殺した日と同じ日であった。偶然なのか?波多野は大学同期の山城警部補の協力のもと調査に乗り出す。 「悪魔の寵児」(横溝正史氏)のオマージュ作品のような気がします。「悪魔・・・」で物足りなかった点(傑作になり得た部分?)が十分描かれ大満足です。プロットはよく練られており、シリーズもの2作品を読んだ気にさせられました(笑)。木枯し紋次郎のイメージが強く、著者の作品はまだ3冊です。かなり推理小説の特殊性にこだわりを持っていたとのことで、これから読み込んでいこうと思っています。 |