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ミステリの祭典

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悪意の傷跡
ウェクスフォード警部

作家 ルース・レンデル
出版日2002年12月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/08/18 18:32登録)
(ネタバレなしです) ウェクスフォードシリーズ前作の「聖なる森」(1997年)も登場人物の多さに驚きましたが1999年発表のシリーズ第18作の本書はそれを上回り、ハヤカワポケットブック版で4ページにまたがる登場人物リストには60人以上が並んでいます。どこまで続くんだ、この拡大路線(笑)。本書は国内ミステリーなら社会派推理小説と評価されてもおかしくない内容で、ある社会問題に対する無力を感じて悩むウェクスフォードが描かれていたりしているのが新鮮です。本格派推理小説としての謎解きはようやく後半になってお義理に挿入されたような感じでした(私は偏執的に本格派を求めている読者なのでお義理だろうと何だろうと推理による謎解きがあるかないかは大きな違いですけど)。

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