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ミステリの祭典

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イデアの洞窟

作家 ホセ・カルロス・ソモサ
出版日2004年07月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2016/08/11 10:32登録)
(ネタバレなしです) ホセ・カルロス・ソモサ(1959年生まれ)はキューバ出身のスペイン作家で2000年に出版された本書もスペイン語で書かれています。古代ギリシャの連続殺人の謎をヘラクレス・ポントーが探偵役として調べていく物語が描かれているテキスト、それを翻訳者である「わたし」が解読していくのですがその周辺でも不可解な事件が起きるという、過去と現代の物語が絡み合う本格派推理小説です。とても難解な作品で、「直観隠喩的イメージ」だの「詩的なメタファー」だの私には何が何だかわからない用語が飛び交ってもう大変(笑)。会話もプロットも錯綜しています。巻末解説によるとこの作者はマジック・リアリズムの手法を作品に取り入れているとのこと。ちょっと待って、マジック・リアリズムって何それ?解説まで難解にしないでほしいです(涙)。文献を調べるとマジック・リアリズムとはありふれた日常性に潜む神秘性を浮き彫りにして現実なのか非現実なのかをわからなくすることのようです。

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