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ミステリの祭典

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神の時空 五色不動の猛火
神の時空シリーズ

作家 高田崇史
出版日2016年07月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 makomako
(2016/07/18 07:50登録)
このシリーズはSFと歴史推理が組み合わせて、作者独特の歴史観が読み取れるというところが魅力となっており、今回もそれはまあ認められるのですが、いつもどうりのお話ではありませんでした。

以下ネタバレ気味。
ただしこのお話はネタバレしても読むのにあまり影響はないと思います。
 このシリーズは、すべてが高村皇が怨霊を解離すことをたくらんで部下に神社仏閣を破壊させる。そしてその理由がわからず辻曲家が翻弄されるが、幽霊の火地晋に特有の歴史を教えてもらって辛くも企てを阻止するといった内容であるので、当然これもそうだと思っていたら見事に背負い投げを食らわせられました。良い意味での背負い投げではなく手抜きの背負い投げのように感じました。
 歴史推理もいまいちで、なんだかなくてもよい話のように思われます。
 こういった話を大量に作るのは難しいと思いますが、ひょっとしてマンネリを避けるための策だったのでしょうか。だとしたらあまりうまくいっていないと思います。
 高田さん大変でしょうが頑張ってください。
 私も息子も(なんと息子もこの本が発売されたらすぐ買っていました)あなたのファンなのですから。次を期待します。

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