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ミステリの祭典

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ポカパック島の黒い鞄
セーラ・ケリング番外編

作家 シャーロット・マクラウド
出版日1992年04月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2016/07/16 00:59登録)
(ネタバレなしです) 1989年発表の本書はセーラ・ケリングシリーズの第9作と紹介されることもあるようですがセーラは電話の声のみの出演で完全に脇役です。代わりに「唄う海賊団」(1985年)にも登場した伯母のエマ・ケリングが主人公の番外編的作品です。友人の代わりにコテージ滞在客の世話をする羽目になったエマですが、エキセントリックな客たち相手に臆することもなく仕切っていて十分に主人公ぶりを発揮しています。被害者の登場場面が少なく死後もあまり話題になっていないこともあってミステリーのプロットとしては惹きつける力が弱く、「私は探偵には向いてません」とエマもとまどい気味ですが最後はちゃんと推理して犯人を見抜いていましたね。

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