home

ミステリの祭典

login
怪談のテープ起こし

作家 三津田信三
出版日2016年07月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 HORNET
(2017/04/08 17:17登録)
 自殺者が最期に残した肉声のテープをおこす、という入りはかなり気持ち悪く、期待したのだが、全体としては小粒な怪異譚を集めた短編集という印象。
 現実にこの短編集を編集者と共に編む過程も描かれ、その中でおきた怪異も幕間として書くことで現実感をもたせているが、そうやって現実に寄せる分、怪異性はどうしても小粒になってしまう。
 「本当にあった」ということ自体を、ホラー感を醸し出す一番の効果としているのだとは思うが・・・・

1レコード表示中です 書評