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ミステリの祭典

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王女マメーリア

作家 ロアルド・ダール
出版日1990年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2016/07/01 09:47登録)
裏表紙より~『17歳の誕生日の朝、王女マメーリアは鏡に映った自分の顔に愕然とした。不器量な少女が、一晩で眼もくらむような美女に変身していたのだ。彼女は美しさゆえに絶大な力を身につけるが、かわりに優しい心を失っていく。やがて、マメーリアの傲慢さは彼女を不幸な運命へ導くが…大人のための寓話である表題作の他、鮮やかで洒落た結末や残酷な味など偉大なストーリーテラーのすべてが堪能できる九篇。日本オリジナル短篇集。』~
「古本屋」(ベスト)・・・裏家業があるのだが、それが何だかわからない。読者はイライラさせられるが、ラストでやっとそれが判明する。なるほど、そういうこと、~では終わらずもう一捻り。
「ヒッチハイカー」(次点)・・・変わった職業の人間を乗せてしまう。そしてスピード違反で捕まってしまう。その職業には思わず笑ってしまう。
「ボティボル氏」(特別賞)・・・レコードを聴くと、作曲家や指揮者になりきってしまう変人。短篇でありながら、その演奏場面は臨場感あふれるものがある。余談~この主人公は極端にアスパラガスに似ている。下から上へ先細りにのび、てっぺんは禿げ頭。巻末の著者自身の写真に実に似ているのである(笑)。

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