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ミステリの祭典

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だましゑ歌麿
だましゑシリーズ

作家 高橋克彦
出版日1999年04月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 makomako
(2016/06/22 21:43登録)
高橋克彦氏の浮世絵のお話と思って期待して読みました。
残念ながら歌麿の謎のようなお話ではなく、江戸時代松平定信寛政の改革のお話でした。こんながちがちの改革したのではさぞ面白くなかったといった内容が、物語の中からよく伝わってきました。それはまあ良かったのですが、肝心のお話が結構込み入っており(推理小説ではありがちではあります)興味よく読ませるというよりめんどうくさい感じとなってしまったのは、まことに残念です。
 江戸時代を舞台とした一応は推理小説としてよい内容なのですが、推理より時代劇小説といった感じはぬぐいえず、凡長であったといった感はぬぐえません。
 氏の初期の小説はとても面白かったのですが、あんな小説はもう期待できないのでしょうか。

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