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ミステリの祭典

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狐火殺人事件
ミスターX名義(実作者エドワード・D・ホック) ハヤカワミステリマガジン1974年9月号より1975年2月号連載

作家 エドワード・D・ホック
出版日1974年12月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 nukkam
(2018/07/29 23:48登録)
(ネタバレなしです) まだ有名でなかった頃のホックは別名義で発表した作品がありますが、本書は何とミスターXという覆面作家の作品として1971年に出版されました。国内でもミスターXの名義のままで雑誌「ハヤカワミステリマガジン」の1974年9月号から1975年2月号まで6回に渡って連載されています。暗黒街の帝王、銀行強盗、トランプいかさま師など6人の犯罪者を乗せた護送車が襲撃されて囚人たちは逃亡します。囚人暴動の調停や逃亡犯追跡などを任務とする逮捕課のデヴィッド・バイパーが彼らを追跡して1人ずつ捕まえるというプロットです。このプロット紹介で警察小説かスリラー小説かと思う読者もいると思いますが実は堂々の本格派推理小説で、不可解な殺人の犯人は誰か、なぜ被害者の首を切り落としたか、そして囚人脱走の目的の謎解きを読者に挑戦します。このプロットで本格派に仕上げた手腕、そして非常にユニークな首切りの理由と一読の価値ある作品だと思います。

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