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ミステリの祭典

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カイコの紡ぐ嘘
コーモラン・ストライクシリーズ

作家 ロバート・ガルブレイス
出版日2015年11月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/06/14 10:12登録)
(ネタバレなしです) 2014年発表のコーモラン・ストライクシリーズ第2作の本格派推理小説です。発端は小説家の失踪事件ですが、この小説家が周囲の人間を変態描写で作品に織り込むとんでもない人間であることがわかります。物語の1/4ぐらいの段階で事件が凶悪犯罪になり、コーモランが動機を求めて問題の小説のエログロ描写に踏み込む場面が何回かあります。(私は読んでいませんけど)J・K・ローリング名義のハリー・ポッターシリーズとは違い、読者の好き嫌いが分かれそうな作品です(少なくとも子供にお勧めはできません)。サイドストーリーであるコーモランとロビン(探偵活動への参加願望とマーシュとの結婚願望の両立に苦労します)の関係も読ませどころです。余談ですがコーモランという名前が童話の「ジャックと豆の木」の巨人に由来することを本書で初めて知りました(何で親はそんな名づけしたんだろう?)。

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