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ミステリの祭典

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封じられた指紋
ジョン・ウェバー

作家 アントニイ・オリヴァー
出版日1990年03月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2016/06/04 04:50登録)
(ネタバレなしです) 英国のアントニイ・オリヴァー(1923-1995)はアンティーク商を営む一方で1980年代にジョン・ウェバーと未亡人リジー・トーマスのコンビを主役にしたミステリーを4冊発表しており、そこにはアンティーク業界にまつわる知識が散りばめられているそうです。ウェバーがフランスで起きた夫婦焼死事件を調査する本書は1985年発表のシリーズ第3作で、本格派推理小説と紹介されている書評も多いのですが犯罪スリラーとして読んだ方がいいと思います。確かに推理によって容疑者を犯人候補から外したりしてはいますが犯人当てミステリーとしては反則級のトリックが使われています。焼死トリックの謎解きも本格派推理小説の常識範囲を超えたものです(確かに意表を突かれましたけど)。

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