home

ミステリの祭典

login
桟橋で読書する女

作家 マーサ・グライムズ
出版日1994年08月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2016/06/02 17:30登録)
(ネタバレなしです) 1992年に発表された本書はシリーズ探偵の登場しないミステリーです。文春文庫版の巻末解説でも「幻想」という言葉が使われていますが、確かに蜃気楼のようにゆらゆらした雰囲気に終始しています。本来なら派手なシリアル・キラー(連続殺人)ものなのに意図的にサスペンスを封じ込めたかのようなゆったりとした展開です。一応本格派推理小説に分類しますが謎解き要素が希薄で推理もほとんどありません。会話はちぐはぐで理解しにくいし、登場人物リストに載っていない人物が多くて頭の中を整理しきれませんでした。読解力が平均点未満の私には難解過ぎました。

1レコード表示中です 書評