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ミステリの祭典

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グルメ探偵と幻のスパイス
グルメ探偵シリーズ

作家 ピーター・キング
出版日2007年01月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/05/31 17:33登録)
(ネタバレなしです) 何百年も前に絶滅したとされるスパイス(と主人公は確信します)の盗難、続いて起きる殺人事件を扱った1997年発表のグルメ探偵シリーズ第2作です。謎解きプロットは、登場人物が次々に増えてはそれほど強力な根拠もないのにいつの間にか容疑者になっているという印象を受けました。一応犯人を特定する手掛かりもあるのですが解決前にフェアに読者に提示されてるわけではないのも本格派好き読者としては不満点です。魅力的なの何といっても料理描写で、世界各国の料理が登場します(残念ながら日本料理はほとんど出番なし)。しかも欧米料理や中華料理以上に南米やアフリカの料理の描写に力がこもっているのがユニークで、まさにグルメ探偵にふさわしい雰囲気が楽しめます。

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