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ミステリの祭典

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ファーザー・ハント
ネロ・ウルフ EQ25号-27号連載

作家 レックス・スタウト
出版日不明
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点 nukkam
(2018/07/28 23:05登録)
(ネタバレなしです) 1968年発表のネロ・ウルフシリーズ第30作で、日本では雑誌「EQ」の25号から27号(1982年1月号から5月号)で3回に渡って連載されました。轢き逃げ事故で母親を亡くして天涯孤独となった娘から父親を探す依頼を受けるという変わったプロットが特徴です。しかしこれが結構な難題、これはと目をつけた容疑者(?)に父親でない証拠を突きつけられたりします。そこでウルフは作戦変更し、母親は殺されたのでありその犯人を探すことが父親発見につながると(あまり論理的ではありませんが)考えます。ところがこの犯人、何と指紋を残すという致命的失敗をしていて指紋を入手して照合しさえすれば判明してしまうのです。犯人逮捕となると父親探しに支障が生じるという状況をどう解決するかが興味深いものの、その父親探しも推理で突き止めているわけではありません。捜査小説としては楽しめても本格派推理小説の謎解きを期待する読者にはお勧めできない内容でした。

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