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ミステリの祭典

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χの悲劇
Gシリーズ

作家 森博嗣
出版日2016年05月
平均点6.67点
書評数3人

No.3 7点 メルカトル
(2026/05/11 22:16登録)
香港で仕事をする島田文子のもとに男が現れた。島田が真賀田研究所にいた頃に起きた飛行機事故について質問があるという。その日、走るトラムの中で殺人が起き、死者の手に「χ」の文字が遺される。乗客として警察の捜査に応じた島田だったが、そこである交換条件を持ちかけられ……。Gシリーズ後期三部作開幕!
Amazon内容紹介より。

本作は妃真加島の事件に一枚噛んでいる島田文子の物語であり、ミステリ部分は全体の10%未満です。その背後には少なからず真賀田四季の存在が確かにあり、その意味ではファンには嬉しい作品だと思います。ただ、物語が一向に進展せず、特に第二章、第三章はいささか退屈な想いをしました。おまけに殺人事件の真相はかなり拍子抜けするものであり、それは島田によって呆気なく解かれるので、うっかりすると読み落としてしまいそうな危険性すらあります。

それでも第四章だけは格別好印象を受けました。かなり切ない話になり久しぶりにセンチメンタルな気分にさせられました。ゴリゴリの理系作家でもこの様な抒情的な描写が出来るんだと、新鮮な衝撃を受けました。そしてラストの二段オチには拍手を送りたいです、マジで。この終盤で評点をグッと押し上げましたね。

No.2 7点 虫暮部
(2016/06/21 09:56登録)
 これはここ10年くらいの森博嗣のミステリの中ではかなり良い方だ。但しそれはミステリ要素が優れているからではなく、真賀田四季を遠景に据えて人間の行く末を描く一連の世界観が大きく絡んで来たから、である。Gシリーズが新たなフェーズに突入したという実感が確かにある。
 殺人事件に関してはなんじゃそらという真相だが、しかしミステリの不文律に対するアンチテーゼと言えなくもなく、私は割と好意的に捉えている。さっさとこれを書いて欲しかった。 

No.1 6点 ムラ
(2016/05/31 20:14登録)
今までのシリーズを読み続けてた読者はぜひオススメです。
このシリーズを読み続けてたからこそ楽しめる部分があります。

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