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ミステリの祭典

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ヒトイチ 警視庁人事一課監察係
警視庁人事一課監察係

作家 濱嘉之
出版日2015年05月
平均点4.00点
書評数1人

No.1 4点
(2016/05/21 21:48登録)
警視庁出身の作家が書いた、人事一課監察係の係長・榎本を主人公とする警察もの連作短編集。
人事、内部捜査と聞いて、すぐに横山秀夫のD県警ものを想像したが、まったく違う。
作者が内部のことを知りすぎているからか、警務、公安、総務、組対などたくさん出すぎで、それがあだとなって、あまり理解が進まなかった。
謎解きみたいなものはもちろんなく、ストーリーの捻りもあまりない。

やくざや政治家、警視庁のトップなども多く登場するような内容だから、そもそも肌には合わない。
好みではないといえばそれまでだが、プロットも、サスペンスも、ボリュームもみな中途半端すぎるという印象が強い。
リアリティはありそうには見えるが、実際を知らないので、よくわからん。

警察小説ならなんでも来いと胸を張っていたが、ちょっとつまづいたかな。

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