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ミステリの祭典

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食べられた男

作家 阿刀田高
出版日1979年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 蟷螂の斧
(2016/04/21 20:17登録)
(再読)落語風からSF風までバラエティに富んだショートショート42編。ベストは「時間外労働」・・・「職場に午前4時に着かなければならない。車を飛ばし、信号無視をした途端、男が飛び出してきた。刑務所から脱走した死刑囚の男らしい。死刑囚をひき殺しても罪にならないでしょうと警官に言うのだが・・・」。表題作は”食の奇譚”として「新婚のS君は、妻に食べられる夢を見るという。そういえばS君に変化が・・・」
”食の奇譚”ランク付け
①「おとなしい凶器」(『あなたに似た人』)ロアルド・ダール氏
②「爪」(『マネキンさん今晩は』)コーネル・ウールリッチ氏
③『特別料理』スタンリイ・エリン氏
④『二壜の調味料』ロード・ダンセイニ氏
⑤「恋人を食べた話」(『お・それ・みを』)水谷準氏
⑥「親愛なるエス君へ」(『瓦斯灯』)連城三紀彦氏
⑦「特別料理」(『眼球綺譚』)綾辻行人氏
⑧「豚」(『キス・キス』)ロアルド・ダール氏
⑨「わたし食べる人」(『冷蔵庫より愛をこめて』)阿刀田高氏
⑩『食べられた男』阿刀田高氏
⑪「閏の花嫁」(『煙の殺意』)泡坂妻夫氏
⑫「新鮮なニグ・ジュギペ・グァのソテー。キウイソース掛け」(『異形家の食卓』)田中啓文氏 
という結果、もう満腹です。

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