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ミステリの祭典

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コレクター

作家 ジョン・ファウルズ
出版日1966年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 蟷螂の斧
(2016/04/07 20:29登録)
(英国推理作家協会ベスト100の86位、ミステリー・サスペンス映画ベストの28位)あらすじ~『市役所に勤め、蝶の採集を趣味とする孤独な若い男フレデリック。彼は美術学生のミランダに惹かれるも、社交的な性格ではないため、ただ遠くから観察しているだけであった。しかし彼はサッカーくじに当たり大金を手にした。そして人里離れたところにある地下室付きの屋敷を手に入れ、彼女をそこに監禁してしまうのであった。』~
「コレクター」の視点、「被害者」の視点から描かれており、サスペンスというより文学的要素の強い作品でした。もしかして、「模倣犯」(宮部みゆき氏)は本作を意識して書かれたのでは?と思うようなところもありました。「ローマの休日」のW・ワイラー監督により映画化(1965)されています。特異な恋愛風作品(サイコ・サスペンス)となっており異色作(傑作)といえると思います。原作にあるミランダ視点(日記)による回想部分(年配の画家への思いなど)はなかったと記憶しています。

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