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ミステリの祭典

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シャーロック・ノートⅡ
試験と古典と探偵殺し

作家 円居挽
出版日2015年03月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 メルカトル
(2016/03/22 22:00登録)
舞台は探偵養成学校。第一章はカンニングの疑惑を解決、だがかなり物足りない。この時点で先行きにいささか不安を感じ始めるが、第二章である古典作品絡みの事件を描いており、これがなかなか良い出来と思われ、盛り返す。相当有名な作品なので問題ないのかもしれないが、未読だと意味の分からない点があるので、要注意。
第三章で再びカンニング事件を扱うことになり、ここが本作の一番の見どころではないかと感じる。お得意の学園裁判は検事役、弁護士役が入れ替わる辺り、ある作品を彷彿とさせる。
金田一耕助ならぬ金田一剛助や、鬼貫らも登場し趣向を凝らしており楽しめる。
ラノベかと思いきや、骨格のしっかりした本格ミステリだった。

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