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ミステリの祭典

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神坂四郎の犯罪

作家 石川達三
出版日1949年01月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 蟷螂の斧
(2016/03/19 14:58登録)
(再読)1950年の作品(中編)でミステリーとして書かれたものではありません。形式・内容は「藪の中」(芥川龍之介氏・1921)と似ています。ミステリー要素の強い作品なのでとりあげてみました。森繁久彌氏主演で映画化もされています。「五匹の子豚」(アガサ・クリスティー氏・1943)は5人の証言から真相を導き出すものですが、本作はミステリーではないので、そこまではいきません。事件は、横領と心中幇助です。構成は4人の陳述、被害者の手記、被告・神坂四郎の陳述のみで、裁判の様子は描かれません。ミステリーファンの1人として読んでも、ラストの被告の含蓄ある言葉は印象的なものでした。

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