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ミステリの祭典

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大アンケートによるミステリー・サスペンス洋画ベスト150
文藝春秋編

作家 事典・ガイド
出版日1991年09月
平均点7.00点
書評数1人

No.1 7点 蟷螂の斧
(2016/03/11 21:42登録)
「東西ミステリーベスト100」と同じ方式で、1991年391人による”ミステリー・サスペンス洋画”のアンケート結果です。
1位 第三の男 2位 恐怖の報酬 3位 太陽がいっぱい 4位 裏窓 5位 死刑台のエレベーター 6位 サイコ 7位 情婦(検察側の証人) 8位 十二人の怒れる男 9位 鳥 10位 悪魔のような女 
1986年版の「東西ミステリーベスト100」との関連性を調べてみたいと思ったのですが、本作の中のエッセイ編「原作と映画の間に」(山口雅也氏)で先を越されていました(笑)。それによると、原作、映画ともランクインしているものは8%と非常に少ないとの結果です。その要因の分析は的確なものでした。
それではと、ミステリー作家や評論家が何に投票しているのかを調べてみました。ベスト10に入った作品にどれだけ投票(的中)していたかの結果です。芳野昌之氏 8 小林久三氏 7 阿刀田高氏 6 原尞氏 5 (この辺までは驚異的な数字ですね。)結城昌治氏、都筑道夫氏 4 西村京太郎氏、泡坂妻夫氏 3 筒井康隆氏、大藪春彦氏、山崎洋子氏、折原一氏、宮部みゆき氏 2 逢坂剛氏、山口雅也氏、瀬戸川猛資氏 郷原宏氏1 という結果でした。
なお、座談会の中で面白いエピソードがありました。「見知らぬ乗客」(映画38位)<原作パトリシア・ハイスミス氏 脚本レイモンド・チャンドラー氏他>でチャンドラー氏はこんなばかばかしい話はあり得ないとの理由で脚本を全然書かなかったらしい。またヒッチコック監督ともかなり衝突していたみたいですね。映画は1951年ですから、まだ「長いお別れ」は書いていない時代の話ですね。LGは近々再読のつもりです。20位「ローズマリーの赤ちゃん」28位「コレクター」など懐かしい作品がありました。早速原作を読んでみようと思います。 

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