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ミステリの祭典

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殺戮のディープブルー
金田一少年の事件簿

作家 天樹征丸
出版日1999年07月
平均点5.00点
書評数2人

No.2 4点 たかだい
(2025/02/02 06:45登録)
ノベルス版金田一少年の事件簿において異色、異彩を放つ作品
というか金田一少年の事件簿全体を見ても、こういった事件は異例な気がする(他にはゲーム版の「地獄遊園殺人事件」が近いくらいだろうか?)
テロリストに占拠されたホテルからの脱出を目指す最中、脱出を目指す仲間が殺されていく
結構、緊迫感が生じ易く映像化に向いた内容(実際、アニメとして映画化し、普通に週1のアニメも放送された)なのだが、良かれ悪かれ金田一の小説は文体が軽い傾向にあるのでサスペンスになり切れてないというか中途半端な印象が拭えない
その辺りは原作の雰囲気や、メインとする対象を考慮するとやむを得ない部分ではあるのかも知れませんが、ちょっと残念に思います

No.1 6点 風桜青紫
(2016/02/11 21:56登録)
原作の金田一少年ではこれが一番面白かった。大掛かりな舞台と、いかにもといったテロリストたちとのバトルが、なんとも少年マンガという感じでよろしい。周防さんや三井くんたち茜の婚約者候補の連中がなかなかキャラが立っていて、彼らのやり取りも冴えている。犯人が分かりやすすぎる上に、トリックも実にしょぼいのが難点なんだが、個人的には金田一少年にトリックを期待してはいないので大して気にはならず。あえていうならヒロインの茜があの素敵な婚約者候補たちが盲目になるほどの女性に見えなかったのが難点か。しかしまあ、金田一少年はマガジン的というのか、基本的に女の子があまり可愛くないから仕方ないか……。

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