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ミステリの祭典

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ゴッホ殺人事件

作家 長井彬
出版日1993年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2016/01/31 20:20登録)
(ネタバレなしです) 「パリに消えた花嫁」(1989年)以来となる1993年発表の本格派推理小説ですが、結局本書が長井彬(1924-2002)の遺作となりました。本格派推理小説といっても一般的な本格派推理小説のプロットではありません。ゴッホの幻の名画を巡って様々な人間が思惑げに行動する描写が多く、どちらかといえば陰謀の臭いが漂うスリラー小説に近い印象を受けるかもしれませんが最後はちゃんと本格派推理小説として着地しています。作家デビューが1981年と遅かったとはいえこの作者が長編14作に短編集3作しか残さなかったのは惜しまれます。

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