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ミステリの祭典

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そして殺人の幕が上がる
ジョスリン・オルーク

作家 ジェーン・デンティンガー
出版日1991年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2017/11/17 22:20登録)
本作でデビューしたデンティンガーは女優でもあるそうです。
被害者の女優は「演劇界の鼻つまみ」と紹介されていますが、実際に読んでみるとそれほどとも思えませんでした。もっとわがままな性格なのかと思っていたのですが、むしろ知名度ほどの実力がない女優として描かれています。
謎解き的には完全にフーダニット・タイプですが、段ボール箱の配達人の話が出た瞬間に、だったら最も怪しいのはこの人物だと予想できてしまいました。また最重要手がかりについては、なぜそれがそこにあったのか殺人が起こる前から疑問に思っていたのですが、説明が全くできていません。それでもこの評価なのは、さすがに舞台となる演劇界の状況の描き方に説得力があり、おもしろくできているからです。
なお主人公は登場人物表では「ジョスリン(ジョシュ)・オルーク……わたし。女優」となっていますが、三人称形式で書かれた小説です。

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