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ミステリの祭典

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妄想銀行

作家 星新一
出版日1967年01月
平均点7.00点
書評数3人

No.3 7点 虫暮部
(2026/04/17 15:51登録)
 本書を読むのは中学校以来。その時は図書館で借りるのではなく実家の蔵書だったから、何度か繰り返し読んだ筈。それが此度読み返して覚えていたのは僅かに「信念」「変な客」「博士と殿さま」。あと「人間的」は教科書に載っていたね。
 犯罪関係やミステリ的な謎を含む話が思ったより多く(三分の一くらい)、日本推理作家協会賞受賞も伊達ではない。
 印象的な作品は、世界の曖昧さを結構長々と描いた「陰謀団ミダス」、この真相には意表を突かれた「古風な愛」、星新一らしからぬダークな「敏感な動物」。
 「破滅」のオチは良く判らん。「鍵」はH・G・ウェルズ「塀についたドア」みたい。表題作は “妄想” の内容とその扱いに時代を感じる(ポリコレ的に……)。

No.2 8点 Tetchy
(2017/07/02 10:58登録)
オイラの星新一ショートショートランキング第1位の「鍵」が入ってるだけで、この本は読む価値がある。
他の作品も面白いが、なんといっても「鍵」!これに尽きる。

No.1 6点 風桜青紫
(2016/02/11 18:18登録)
星新一の推協賞受賞作。もちろん面白いんだが、個人的にはそれ以前に候補になっていた『ようこそ地球さん』や『悪魔のいる天国』のほうが充実していたかな……。悪意のない残酷さが後味を残す「女神」、意表をつくオチに納得してしまう「人間的」が印象深い。どんでん返しという点では「古風な愛」がなかなかミステリ的で冴えていた。なんにせよ安定した面白さのある短編集。

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