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ミステリの祭典

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摩天楼の弩

作家 高柳芳夫
出版日1983年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2016/01/23 22:04登録)
(ネタバレなしです) 1983年発表の本書ではコンピューター産業と企業秘密を巡る産業スパイ行為がちらつきますが社会派推理小説でもスパイ・スリラーでもなく、本格派推理小説に分類すべきミステリーです。「摩天楼」というタイトルが作品内容と合っているとは言い難いのが(高層ビルが舞台になっているわけではありません)少々気になりましたが、緻密に考えられた犯罪をどんでん返しの推理で明らかにしていく展開は謎解きの面白さ十分です。中盤での企業間の関係説明はあまり万人向けとは思えませんが、全体の中ではそれほどの弱点に感じませんでした。

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