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ミステリの祭典

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届かぬ想い

作家 蘇部健一
出版日2004年04月
平均点4.50点
書評数2人

No.2 5点 まさむね
(2019/02/03 22:20登録)
 「『ダメさを突き抜けると傑作になる』という価値転倒で人気を集める稀有な作家」である蘇部健一氏の作品としては、相当にまともなタイムトラベル系SF作品。
 前述の括弧書き部分は、大森望氏よる文庫版解説からの引用なのですが、個人的には激しく同意。なので、まともに書こうとした本作は、突き抜けてはおらず、傑作でもない…という結果になる。
 いや、工夫は真っ当だし、意図もよく分かります。ただし、文章の拙さは相変わらずで、物凄くチグハグな印象を受けます。巧い書き手さんが同じテーマで書いたら、ぜーんぜん違う感じになるでしょうねぇ。やろうとしたことは嫌いではないのですが。

No.1 4点 ぷねうま
(2007/11/17 06:39登録)
今までの蘇部健一らしからぬ真面目な作風。
しかしどんなにカッコつけてもマヌケ面が際立つだけである。

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