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ミステリの祭典

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うしろ向きの騾馬
テリイ・クレイン

作家 E・S・ガードナー
出版日1966年01月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点 nukkam
(2016/01/16 23:15登録)
(ネタバレなしです) 「奥の手の殺人」(1939年)以来久しぶりとなる1946年発表のテリイ・クレインシリーズ第2作です(といってもこのシリーズはこれで終了のようです)。ペリイ・メイスンシリーズと違って警察(特にマロイ警部)の手ごわさがよく描かれています。シンシアの態度が協力的とは言い難い(敵対的でもない微妙な関係です)状況下でのクレインの辛抱強い捜査が本書の読みどころです。派手な手掛かりはありませんが推理説明がしっかりした本格派推理小説として楽しめました。ロマンス描写もありますが米国作家の作品とは思えないほど慎重な態度に終始した展開に最後はある人物が爆発してますね(笑)。

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