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ミステリの祭典

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降りかかる追憶
南青山骨董通り探偵社Ⅲ

作家 五十嵐貴久
出版日2015年12月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2016/01/11 13:55登録)
シリーズ第3弾。
新人探偵・雅也の今回の仕事はストーカー被害を受けている女性の身辺警護と犯人の捜索。
雅也は憧れの先輩美人探偵・玲子と組むことになる。

中編程度の長さだが、玲子が社長の金城の下で働くことになる因縁が明らかになる、というサイドストーリーまで盛り込んである。
そのかわりストーカー事件は、中途に少しの変転があるものの、ラストのわずかの間で駆け足のごとく解決にいたってしまう。ちょっとあっけないなとも思うし、ある程度想像したとおりでもあった。
あの短さでうまくまとめていると褒めるべきか。

このシリーズ、なぜかしら楽しくて堪らない。郷愁みたいなものを感じるからだろうか。読前、読後のウキウキ感は尋常ではない。
ついに今後も読み続けたいシリーズになってしまった。
シリーズ物を、文庫書き下ろしの短期間サイクルで、お手軽価格で読めるという理由によるものなのかもしれないが(笑)。

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