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ミステリの祭典

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唄う海賊団
セーラ・ケリング

作家 シャーロット・マクラウド
出版日1992年10月
平均点5.00点
書評数1人

No.1 5点 nukkam
(2016/01/11 04:25登録)
(ネタバレなしです) 1985年発表のセーラ・ケリングシリーズ第6作です。殺人もありますが泥棒は小さくてもっと値打ちのある絵ではなく、単独では動かせないような大きな絵をなぜ選んだのかというのが本書の1番魅力的な謎ではないでしょうか。一応はその理由は説明されますが説得力は弱いように思います(小さな絵の方が泥棒には色々な面で有利としか思えない)。謎解きは粗いし、最後のロマンスも唐突過ぎです。それにしても殺人であることを確認するためにセーラたちがすごいものをチェックしていたのが衝撃的でした。これはコージー派の常識を超えています。あと本書で登場しているエマ・ケリングは作者のお気に入りキャラになったのでしょうか、後に「ボカパック島の黒い鞄」(1989年)では主役に抜擢されています。

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