home

ミステリの祭典

login
無言の叫び
私立探偵ダン・フォーチュン

作家 マイクル・コリンズ
出版日1986年06月
平均点6.00点
書評数1人

No.1 6点
(2016/01/05 23:36登録)
片腕の私立探偵ダン・フォーチューン・シリーズの第6作。
写真の女の正体を探ってほしいと依頼を受けたフォーチューンは、何もはじめないうちに続けざまに2人の人物から、事件から手を引けと言われるという幕開きが何やらうさんくさい事件の印象を与えますが、結局はどちらにもさほどの意味はありませんでした。一方はその人物の特技を早々と読者に知らせるという意味はあるでしょうけれど。
殺されるのは計5人、さらにフォーチューンも撃たれて重傷を負います。ただしハードボイルド系にはよくあることでしょうが、すべてが同じ犯人の仕業というわけではないことだけなら、ここで明かしてもネタバレにはならないでしょう。
第2の2人殺される事件について使われたトリックは、本格派ではないにしてもあまり感心できるものではありませんが、犯人の意外性演出方法はなかなかよくできています。まあ、途中で見当はついてしまいましたが。

1レコード表示中です 書評